2013年1月31日木曜日

覆す

 昔、ダリの「記憶の固執」という絵を見たとき、すごい衝撃を受けたことがあります。この絵は別名「柔らかい時計」、時計がぐにゃりと曲がり、木の枝にかけてある絵です。なぜ衝撃を受けたかというと、自分の中での「時計」=「無機質、固い、正確、融通が利かない」というイメージを見事に覆したからだと思っています。固定観念やイメージを覆し、見るものの心にズドンと衝撃を与える。受け取り方や解釈は色々あるでしょう。その受け取り方に正解や不正解はないと思っています。自分の中の何かを覆されたり、心にズドンという衝撃を感じたら、その人にとって素晴らしい作品なのだと思います。
 マオ猫を見たときも猫なのに二足歩行で、なおかつ頭に魚をのせている。このありそうでなかった発想に私はまたもや、やられてしまいました。
 この展示会を通して、来て下さる皆さんが何かを感じて下さったら、とっても嬉しいです。あと少しで終わるかと思うとさみしくてさみしくて...。



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