果物を切った時の断面や滴り落ちる水分の瑞々しさが羊毛で表現されています。断面が面白くてついつい眺めてしまいます。
前回の展示会が終わってから、「断面」をテーマに作品ができたらいいですねと山本さんをお話をし、考えを巡らせて頂きました。「この断面という姿は、おそらく人が存在する事で見られるカタチではないでしょうか?自然界だけではなかなか出会わない姿。今回の作品はどこか人の気配を感じながら製作しました。」とのこと。
「滴る潤いは時とともに放たれ萎れて(しおれて)いく
でもそれは世界と混じり合っていった証のようにも思うのです。」
作品をじっくりと眺めて頂きたいと思います。
●山本 彌 個展 『潤舟-junshu-』
7/18(土)-26(日)、12-17時
果実からの滴り。
古木に息づく小さな森。
濡れた地面に溶けゆく葉。
生命はまるで潤いを抱えた舟のよう。
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